持続可能な産業発展を考える業界最大級のアウトドアカンファレンス
2021.12.02 - 03
OUTDOOR INNOVATION SUMMIT
ABOUT OIS
Outdoor Innovation Summit (アウトドア・イノベーション・サミット、以下OIS)は、
日本のアウトドアレジャー業界が後世に渡って持続可能であるために、
アウトドア関係者・官公庁等、異なる分野のリーダー・イノベーターが集い、
アウトドアレジャーへの参加人口増加や地域活性、自然環境保護などの課題を共有し、
議論する場として開催される日本最大級のアウトドア業界カンファレンスです。
2021 Digest
2021 THEME
Outdoor Responsibility
昨今のアウトドア・レジャーの需要の高まりと、新規参入事業者によって、日本のアウトドア市場は拡大しています。
これは市場にとって非常に大きな前進である一方、経済的な成長だけを見ていてはアウトドア産業が持続可能とは言えません。
経済的成長と二律共存する、アウトドア産業の母である「自然環境との共存」という視点に今一度目を向けるべきではないでしょうか。
アウトドア事業に関わる人であっても、アウトドアを楽しむユーザー一人ひとりであっても「自然環境の持続可能性」に対して責任を持ち、
能動的に行動していくことが持続的なアウトドア産業の発展につながるはずだと私たちは信じています。
ご参加いただいた一人ひとりにこの視点と、明日からのアクションの気づきを得ていただけると幸いです。
SPEAKER
竹内 洋岳
プロ登山家 立正大学客員教授
1971年、東京都生まれ。1995年のマカルー登頂を皮切りに、1996年にはエベレストとK2の連続登頂に成功。アルパインスタイルも積極的に取り入れた速攻登山で8000m峰に挑み続け、2012年14座目となるダウラギリ登頂に成功。日本人初、世界29人目の8000m峰14座完全登頂を果たす。2013年、植村直己冒険賞、文部科学大臣顕彰スポーツ功労者顕彰を受賞。現在は、未踏峰への挑戦を続ける傍ら、登山経験を生かし、野外教室や防災啓発などの社会貢献活動にも取り組んでいる。
大橋 未歩
フリーアナウンサー
1978年兵庫県神戸市生まれ。上智大学卒業後、早稲田大学大学院スポ−ツ科学研究科修士取得。2002年テレビ東京に入社し、スポ−ツ、バラエティー、情報番組を中心に多くのレギュラー番組にて活躍。2013年に脳梗塞を発症して休職するも、療養期間を経て同年9月に復帰。2018年3月よりフリーで活動を開始し、パラ卓球のアンバサダーに就任。2019年より厚生労働省循環器病対策推進協議会委員を務める。現在は『5時に夢中!』アシスタントMCとして月~木出演中(TOKYO MX)。幼少期は山が遊び場。2018年には米国ジョンミューアトレイルをセクションハイクしマイペースに山を楽しむ。
榎本 浩之
国立極地研究所 国際北極環境研究センター 教授
これまで北極、南極、南米の氷河・氷床など雪氷圏の調査活動を行ってきた。南極での砕氷船による海氷調査や雪上車による長距離の氷床観測、北極での氷河や広域移動積雪調査など、衛星観測と現地での広域フィールド調査を組み合わせながら雪と氷の世界の調査と気候変動の関係を調べてきた。2019年にはIPCC海洋と雪氷圏特別報告書の執筆に参加、2020年からは日本の北極研究プロジェクトArCS IIの実施代表を務めている。
田中 健介
株式会社STATICBLOOMオーナー
数々のアウトドアブランドの輸入販売、国内ブランドの海外進出に携わり、2016年にSTATICBLOOMを設立。サステイナブルな海外アウトドアブランドの輸入代理販売を行うと共に2021年に環境配慮型アウトドアブランド「STATIC」を立ち上げた。STATICを通じてアウトドア製品のエコ性の発展、環境保護に寄与したいと考えている。自身は、クライミング、バックカントリースキー、沢登りなど山の地形を思う存分楽しむ。
吉川 隆
グローブライド株式会社 広報室長
世界をリードする日本のフィッシングタックル「ダイワ」をビジネス展開するグローブライド、その広報・プロモーション活動を長年に亘って担う。また創業50年を機に「ダイワ精工」から「グローブライド」へ社名変更の際にも参画し、いまあ話題となっているアパレル「ダイワ・ピア39」のローンチにも深く関わってきた。一方、40年以上も活動を続ける会員制クラブ「D.Y.F.C ダイワヤングフィッシングクラブ」を軸に、子どもの自然体験による知的好奇心の向上に努め「育脳」に深く関心を寄せ、フィッシングをはじめアウトドアスポーツにおける価値向上を広報活動の中心テーマと強く意識している。
芹澤 健一
アルパインツアーサービス株式会社 代表取締役社長 / 日本アドベンチャーツーリズム協議会理事
学生時代より登山に親しみ、国内のほかニュージーランドやカナディアンロッキーの山で過ごす。20代前半より世界各地の山岳地帯や辺境、国立公園などを舞台に登山・トレッキングツアーの企画造成に携わり手配業務からツアーリーダー業の経験は38年以上に渡り、地域の観光振興や環境保全、ガイド育成など総合的なプロデュースをおこなう。近年は世界のロングトレイルを日本に紹介し、また、日本古来の歴史や文化や四季折々の大自然の魅力を掘り起こした体験型アドベンチャー・ツーリズムを国内各地の自治体との連携により世界に向けて発信している。
村山 慶輔
株式会社やまとごころ 代表取締役
兵庫県神戸市出身。米国ウィスコンシン大学マディソン校卒。2000年にアクセンチュア株式会社戦略グループ入社。2006年に同社を退社。2007年より国内最大級のインバウンド観光情報サイト「やまとごころ.jp」を運営。「インバウンドツーリズムを通じて日本を元気にする」をミッションに、内閣府観光戦略実行推進有識者会議メンバー、観光庁最先端観光コンテンツインキュベーター事業委員をはじめ、国や地域の観光政策に携わる。「ワールドビジネスサテライト」「NHKワールド」など国内外のメディアへ出演。著書に『インバウンド対応実践講座』(翔泳社)、『観光再生 サステナブルな地域をつくる28のキーワード 』(プレジデント社)などがある。
原田 禎夫
大阪商業大学公共学部 准教授 /
特定非営利活動法人プロジェクト保津川代表理事
1975年京都府亀岡市生まれ。近年深刻な問題となっている海や川のプラスチック汚染について、内陸部からのごみの発生抑制の観点から取り組むとともに、京都・保津川をフィールドに筏流しの復活や天然鮎の復活、内水面漁業の振興など川の文化の再生と伝承に取り組んでいる。主な著書は「現代社会の財政学」(共著、晃洋書房)、「産地の変貌と人的ネットワーク 旭川家具産地の挑戦」(共著)、「京の筏: コモンズとしての保津川」(共著、ナカニシヤ出版)。主な論文等は「プラスチック汚染にどう立ち向かうのか:―社会的営業免許(SLO)の可能性をさぐる―」(環境経済・政策研究 13(1) 、2020)、「世界で広がる脱プラスチックの動き」(生活協同組合研究 (536)、 2020)、「コロナ禍における海洋プラスチック汚染を考える」森林環境、2021)など
三浦 務
一般社団法人コンサベーション・アライアンス・
ジャパン 代表理事
大手百貨店、外資アウトドアリテーラーを経て、2001年に株式会社ゴールドウィン入社。ザ・ノース・フェイスの販売・プロモーションに携わる。また、トレランレースのプロデュースも手掛け、2012年には富士山を舞台とする国際大会「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」を開催し今も大会の運営に力を注ぐ。現在は独立し、コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)の代表理事として自然環境基金の運営とアウトドア産業界全体の共通課題として気候危機アクションに取り組んでいる。
赤間 豊
株式会社LPD代表
環境の整合性を図るプランニングから思いを形にするデザイン、そして繋がりを大切にするマネイジメントまでランドスケープに関わる全ての業務に携わる。最近は、SpacekeyおよびRecampに協力する形でキャンプ場におけるランドスケープ業務にかかわる。代表作として瀬板の森公園(北九州市)、フェニックスシーガイアリゾート「松泉宮」、ネストイン箱根(旧箱根 俵石閣)、藤沢サスティナブルスマートタウンなどがある。
竹田 尚志
キーン・ジャパン合同会社 ジェネラルマネージャー
大阪市阿倍野区生まれ。甲南大学を卒業後、渡米。サウスカロライナ州立大学院にて国際経営学修士を取得。大手会計事務所にて米国上場企業の監査やM&Aを手がけ、2003年の帰国後も多くの企業再生や事業立ち上げに携わる。2013年、「キーン・ジャパン合同会社」のジェネラルマネージャーに就任、現在に至る。災害支援ネットワーク「OPEN JAPAN」をはじめ、数々の社会貢献団体を支援。自らも「NPOみらいの森」理事、「Us 4 IRIOMOTE」代表など、ソーシャルアクティビストとしての顔を持つ。
森 摂
株式会社オルタナ 代表取締役社長
「オルタナ」編集長
武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。環境省「グッドライフアワード」実行委員。環境省「地域循環共生圏づくりプラットフォーム有識者会議」委員。一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事。特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長。一般社団法人「SDGsとうほく」顧問。
岩橋 大悟
公益財団法人日本自然保護協会
自然のちから推進部 部長大学院修了後、上場企業での勤務を経て日本自然保護協会に合流。現在は、ライフスタイルと自然保護をテーマに、企業と地域をつなぎ、各種企画の立案・実行を通して、企業や地域の価値向上にも資する自然保護、生物多様性の保全、自然を活かした地域づくりに力を注ぐ。何気ない普段の暮らしが自然を守ることにつながる社会を創ることが当面のミッション。趣味は、登山、クライミング、スキー。
小松崎 凌平
茨城県営業戦略部観光物産課 誘客営業担当 主事
茨城県庁へ平成29年度入庁。令和元年度から営業戦略部観光物産課へ配属後、冬季観光における課題解決や、ポストコロナ時代における観光振興のため、キャンプ場ポータルサイト「いばらきキャンプ」の開設など、キャンプを切り口とした誘客促進事業を立ち上げる。関連事業者などと連携し、現在もアウトドアを起点にした観光地域づくりを仕掛ける。自身もキャンプを趣味としており、経験を活かした事業を心掛けている。
油井 元太郎
公益社団法人MORIUMIUS 理事
1975年生まれ。アメリカで大学を卒業後、音楽やテレビの仕事を経て、キッザニアの創業メンバーとしてコンテンツの開発に取り組み、2006・09年に東京・甲子園にキッザニアをオープンさせる。2013年より宮城県石巻市雄勝町に残る廃校を自然の循環や土地の文化を体感する学び場として15年にMORIUMIUSがオープン。地域資源をいかしたこどもの教育を通じた町の新生を目指す。
碇山 勇生
プロサーファー
奄美大島で生まれ育った碇山がサーフィンに出会ったのは中学1年生の夏。以来プロサーファーを目指してサーフィンに明け暮れる日々を送る。プロとして活躍する傍ら、奄美の海でのレスキュー活動、ホームポイントの護岸工事計画の見直しを求め、全国から署名を集め工事中止を成功させるなど、未だ見ぬ波を探究し、よりシンプルに自然と向き合う生活を送りながら、奄美の伝統と文化、そして自然を後世に残すために精力的に活動している。
丹埜 倫
株式会社R .project 代表取締役
1977年生まれ。大学卒業後、ドイツ証券東京支店、リーマンブラザーズ証券東京支店に勤務。日本株トレーダーとして 勤務する傍ら、スカッシュの日本代表として世界選手権に出場。2006年に金融業界を離れ、株式会社R.projectを設立。自身が中学校時代に通った千葉県鋸南町の保田臨海学校を千代田区から 譲り受け、リノベーションの末にサンセットブリーズを立ち上げる。2019年4月、株式会社R.projectと株式会社スペースキーの合弁会社 株式会社Recamp設立。同社代表取締役就任。The Montessori School of Tokyo株式会社代表取締役、 株式会社ヨギー取締役。
宇山 生朗
特定非営利活動法人PolicyGarage 行動科学チーム/公益財団法人北海道環境財団
東京都出身、北海道在住。大学院(環境科学)修了後、建設業の環境部門を経て、公益財団法人北海道環境財団に入職し、気候変動をはじめ幅広な環境政策に従事。令和元年度からは北海道ゼロカーボン推進局出向。プロボノ所属するNPO法人PolicyGarageでは、行動科学の観点から環境配慮行動を効果的に促すアプローチの開発を推進。また北海道でも、政策開発費を獲得しつつ、環境分野に限らず行動科学の政策適用に向けた社会実装研究を進めている。
佐座 マナ
一般社団法人SWiTCH 代表理事/サステナブル推進ストラテジスト
1995年生まれ。カナダUniversity of British Columbia卒業。ロンドン大学大学院 サステナブル・ディベロプメントコース在学中。2020年のCOP26が延期されたことを問題視した世界の若者が「Mock COP26」を設立。140ヵ国330名がCOP26と各国首相に「18の政策提案」を行い注目を浴びた。現在は、世界に8名のグローバルコーディネーターとして、Mock COPの運営とCOP26の運営事務局との交渉を担当。2021年1月、若者を大人がサポートし、循環型社会づくりに取り組む、一般社団法人SWiTCH を設立。Mock COP26 グローバルコーディネーター、Ellen MacArthur Foundation 「Linear to Circular Young Professionals」2021 選抜メンバー、ドイツ Collective Leadership Institute「 The Art of Leading Collectively」 修了、COP26日本ユース代表。
篠 健司
パタゴニア日本支社 環境社会部 ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー
1988年パタゴニア日本支社に入社し、広報、店舗運営を経て99年に退職。外資系アウトドア・リテーラーに勤務後、2001年に再入社し、物流部門、環境プログラム担当を経て、現職では、パタゴニア社のミッション「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」を実践するためのコアバリューのひとつ、「不必要な悪影響を最小限に抑える」ために、オフィスや店舗で使用するエネルギー、資材、物品などの責任ある調達、製品リサイクルや資源循環などを担当。社外では、アウトドア自然保護基金を運営する一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン監事、公益社団法人日本自然保護協会理事を務める。プライベートでは、2021年夏にオンライン開催したB Corp Climate Collective Summit 2021のアジア・プログラムの企画委員会に参加するなどアジア地域のB Corpムーブメントに関っている。また、25年以上にわたりトレイルランニングを楽しみ、宮城県南三陸町おいて地元のNPO、林業会社、トレイルランナーなどが協働するイヌワシの生息環境の一部として火防線トレイルを修復するプロジェクトに参加するために定期的に現地に通っている。
四井 真治
パーマカルチャーデザイナー / ソイルデザイン代表
信州大学農学部森林科学科にて農学研究科修士課程修了後、緑化会社にて営業・研究職に従事。
その後長野での農業経営、有機肥料会社勤務を経て2001年に独立。土壌管理コンサルタント、パーマカルチャーデザインを主業務としたソイルデザインを立ち上げ、愛知万博のガーデンのデザインや長崎県五島列島の限界集落再生プロジェクト等に携わる。企業の技術顧問やNPO法人でのパーマカルチャー講師を務めながら、2007年に山梨県北杜市へ移住。八ヶ岳南麓の雑木林にあった一軒家を開墾・増改築し、“人が暮らすことでその場の自然環境・生態系がより豊かになる”パーマカルチャーデザインを自ら実践。日本文化の継承を取り入れた暮らしの仕組みを提案するパーマカルチャーデザイナーとして、国内外で活動。TIME TABLE
Day.1
10:00~ 開場
10:20~ オープニング・ガイダンス
運営
10:30~ アウトドアズマンが感じる地球・アウトドアフィールドの変化について
竹内 洋岳 / 碇山 勇生 / 榎本 浩之 / 原田 禎夫
12:00~ 休憩
13:00~ 協賛プレゼン①
13:10~ 環境やフィールドに優しい消費のあり方について
大橋 未歩 / 田中 健介 / 森 摂
14:20~ 協賛プレゼン②
14:30~ 『気がついたら環境活動をしていた』を如何にして仕込むか
竹田 尚志 / 宇山 生朗
15:40~ 休憩
15:50~ アウトドアを楽しむすべての人へ自然保護の関心をインストールする
吉川 隆 / 岩橋 大悟 / 丹埜 倫
17:00 終了
Day.2
10:00~ 開場
10:20~ オープニング・ガイダンス
運営
10:25~ 気候危機の今、若者が目ざすサステナブルな未来とビジネスの役割
篠 健司 / 佐座 マナ
11:15~ 持続可能な観光地域づくりをアウトドアで仕掛けることについて
三浦 務 / 小松崎 凌平
12:05~ 協賛プレゼン
12:15~ 休憩
13:15~ 「なっぷアワード」&「最新キャンプ市場動向レポート」
13:55~ 自然環境に配慮したアウトドアフィールドの開発について
赤間 豊 / 油井元太郎 / 四井 真治
15:05~ 休憩
15:15~ 来るべきコロナ後のインバウンドの可能性と最新動向について
芹澤 健一 / 村山 慶輔
16:05~ 全体クロージング
© OUTDOOR INNOVATION SUMMIT